●働き方改革の取り組みを着実に進めたい
●社内での各部門の移動コストや手間を削減したい
●地域分散するオフィス管理を効率的に行いたい
●出勤や在宅の併用が活きる仕組みづくり
●組織変更に伴うコストや手間の削減
●分散したオフィスの状況をリアルタイムで管理
働き方改革の進む昨今、リモートワーク(在宅勤務)やフレックスアドレス(勤務時間、座席の自由化)を導入する企業も増加傾向にあり、これらに対する様々な施策には、人材の確保や組織変更への柔軟な対応、職場内の情報共有促進、オフィススペースの有効活用によるコスト削減など様々なメリットがあります。
SCSKでもコロナ禍以前からリモートワークやフレックスアドレスの導入が進められてきました。ただ、その背景には働き方改革の推進に加えて経費削減に向けた課題がありました。
同社では事業環境の変化に迅速に対応するべく組織改編が頻繁に行われます。そのため、旧来の出社勤務、固定座席制のままでは、必然的に部門の統廃合や人員の増減に伴うオフィス内での移動(いわゆる引っ越し)が毎年発生し、その費用や手間といった負担が膨らむ状況にありました。
そこで、同社の情報システム本部主導で、各部門別に所属従業員数分を勘案した座席数を割り振り、働き方改革を進め各部門の移動の必要性を抑制。その際に経費と工数の削減を図る上で、導入に不可欠とされたのが座席予約の仕組みでした。
CollaboViewオフィスの全社導入を推進する情報システム本部本部長付の森辰康氏は「このままフリーアドレスに移行しても、出社後に空席がなくて就業できない事態を招きかねない。出社前に空き状況を事前確認しリモートワークか出社するかを判断して、空席があればその場で予約できるアプリケーションが必要」と、その理由を述べています。
そこで選ばれたCollaboViewオフィスですが、2024年度から既に一部部門で先行的にトライアルとして導入され、視認性に優れた画面表示や予約登録がスマートフォンで簡単にできる利便性などが評価されています。

今回の導入は、2025年度内にSCSK全社および一部のグループ企業の各拠点・オフィスに設置され、次年度からは約13,000名に及ぶ従業員に利用されます。
今回の導入には、座席予約の仕組み導入の他に、カスタマーゼロ※として社内協力をする狙いがあります。
CollaboViewオフィスは座席や会議室の予約に留まらず、同社が基盤システムとして利用しているMicrosoft 365との連携による社員間のコミュニケーション促進や所在確認、プロフィール検索など豊富な機能を備えています。また、管理者視点でも、遠隔地のオフィスの利用状況や環境把握、勤怠管理などのサポートが可能です。
ただし、ローンチから日が浅く実際に職場での利用を通じた機能・サービスの改良点や要望の洗い出し、拡販に向けた検討を進め自社製品として磨きを掛けるブラッシュアップの場としても位置づけています。
こうした活動を通じて、無駄な経費の削減、コラボレーションによる事業創出の環境の整備、製品の品質向上を図ります。
※カスタマーゼロとは、自社が自社製品やサービスを最初に導入・利用する「最初の顧客」となり、実運用で課題や改善点を洗い出して品質向上につなげる取り組みを指します。

トライアル運用の実施対象はグループ会社も含め国内に点在する約30か所、物理的に離れた勤怠管理や所在確認などのリモート運用としての有用性など、より深いインサイトの確認が期待できます。
また、海外拠点についても「次期中期計画の期間(2026年度からの3会計年度)に導入を進める方針、CollaboViewオフィスを通じて全世界のSCSKグループのコミュニケーションを通じて協創カンパニーが更に活性化する仕組み整えたい」(森氏)との意向。新しい働き方改革の仕組みを導入し続けることで今後も協創カンパニーのリーダーとして進化し続けます。
企業名 :SCSK株式会社
代表者 :代表取締役執行役員 社長 當麻隆昭
所在地 :〒135-8110東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
設立 :1969(昭和44)年10月25日
従業員数 : 20,252名(2025年3月31日現在・連結)
主要事業 : システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO、
ITハード・ソフト販売、コンサルティング、検証サービス

SCSK株式会社
業務役員 大谷真弘氏(右)
情報システム本部長付 森辰康氏(左)
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