●子どもの安全と防犯
●域内産業振興支援
●豪雨災害時の内水氾濫対策
●園児、小学生の安全見守りの実現
●陸上養殖の遠隔監視による作業効率化
●内水氾濫の早期検知と被害最小化
近年、少子高齢化の進行により、日本の生産年齢人口が2050年には5,275万人まで減少すると見込まれています※内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」より引用。これに伴い、密であった住民間のつながりが希薄化し、地方公務員も減少傾向にある状況下、IoT技術を利用した児童や高齢者などの人の「見守 り 」サ ー ビ ス が 拡 が っ て き て い ま す 。また、大雨や地震による自然災害が激甚化・頻発化する中で、人による見回りに依らずIoT技術を活用することにより、災害関連情報をリアルタイムに、かつ細やかに収集し避難情報などの提供を迅速かつ正確に行うことで、効率的・効果的な防災・減災を実現することへの期待が高まっています。一方、このようなサービス提供には災害に強い堅牢な通信網が必要であり、特に大規模災害発生時の回線混雑、機器故障や停電に伴うサービス停止は避けなければなりません。
課題の解決に向け、SCSKが提供するCollaboView見守りを採用しました。本サービスはSCSKの子会社である(株)Skeedが開発した災害に強い独自プロトコルを採用したLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークで、
① 設定不要で誰もが扱える自律分散ネットワークである
② 省電力で太陽電池でも稼働するため停電の影響を受けにくい
③ 無線LANのような、認可や届出不要な屋外でも利用可能な自衛網である
ことが最大の特徴です。ゆえにスモールスタートですぐにサービスを利用することができ、通信費用を抑制することが可能です。
例えば、冠水センサーをはじめとする多種多様なセンサーのデータをCollaboViewで継続的に収集することにより、災害発生時には災害予測精度を高め、迅速に避難指示などを発出することで避難行動の効率化などを図ることができます。さらに、地域全体に通信機器を設置することでこのネットワークを敷設し、児童や高齢者にタグを持たせることにより所在情報を把握することが可能になり、平時ではスマホアプリを活用した家族間の見守り、災害時には家族の避難状況や災害弱者の支援に向かうなど市民を守る住民サービスの向上に役立つ仕組みを構築可能です。また、CollaboViewでは自治体向けの「見守り」サービスだけに留まらず、日本の生産年齢人口減少の課題に対しても広く取り組んでいます。民間企業や一次産業での生産性の減少に対しても各種センサーからデータを収集し、課題ごとのデータ分析から作業や各種管理作業の自動化などを図ることにより、オフィス内、工場内、現場の従業員の「作業の効率化」や「従業員の安全衛生管理」など、生産性向上に寄与する仕組みも実現可能です。愛媛県新居浜市様では2021年より(株)ハートネットワーク様とともに街全体にネットワーク網を敷設し、小学生の登下校を見守りを開始しました。現在は保護者向けに見守りサービスとしてご提供をしています。またこのネットワーク網を活用し、冠水センサーの設置など幅広くご活用いただいており、街全体のスマートシティ推進を共に進めています。
陸上養殖プールの環境を監視
登園バスに乗車した園児も見守り
愛媛県新居浜市は、人口減少の進行への対応や防災対策など地域の抱える諸課題の解決に向け、ICT等の先端技術を活用するスマートシティの推進に取り組んでおります。このような中、SCSKが提供する街の見守りソリューション「CollaboView見守り」は、地域のこどもの安心・安全の確保や大雨時の迅速な浸水情報の把握など、本市のスマート
シティ推進につながるものと考えております。今後におきましても、SCSKとの連携を通じて、本市の掲げる「住みたい、住み続けたい あかがねのまち」の実現を目指してまいります。
利用場所: 愛媛県新居浜市
導入バートナー企業(地域企業): 株式会社ハートネットワーク 様
利用期間: 2019年からPoC開始 順次拡大中
センサー機材設置数: ゲートウェイ×2、ノード×1、冠水センサー×11
お気軽にご相談ください。